往年…? 古(いにしえ)…?
小学校高学年〜中学生位の頃、再放送から入って、ハマったアラフォーの私は、“往年のファン”や“古(いにしえ)のファン”にあたるのでしょうか?
劇場版シティーハンター 新宿PRIVATE EYES
を、爆音上映と言われるLIVE ZOUNDという特別音響でも観ました。
その後、Twitterで「ラストに、とあるものがチラリしている」という情報を得て、昨日3回目を観てきました。
結局、何がチラリしていたのかわからなかった……*o_ _)o
既に数回観ている友人に聞いても、友人もピンとこず…。
その後、別の方のツイートでヒントを得て、再度友人に聞いてみて、初めて友人は、「あー、アレのこと!」と。
私は“アレ”自体が、ほぼ記憶になく(“アレ”が登場する作品はそこそこ観ているのに…(笑))、全く気づけませんでした…( ̄▽ ̄;)
“アレ”が判明するまで、もうネタバレも何もないしと調べてみたのですが、結局分からずじまいでした。
その代わり、シティーハンターの知識がほとんどない方の感想や意見を目にする事ができました。
『シティーハンターらしいって感想を見るけど、往年のファンが喜ぶ仕様だよね』
『OP・ED曲使いたかったらしいけど、80年代〜90年代前半の曲を使い過ぎてて、内容は現代なのにミスマッチ感が拭えない』
『ノリや演出の古臭さをどうしても感じてしまった』
『のぞきやナンパは、完全に今じゃ迷惑行為だし、それやあれやをギャグとして描くのはどうかと、思ってしまった』
『それらは、受け手の感性の変化ではあるが』
『その裏に意図する理由が“あるように”感じさせる描写はよかった』
『スポンサーの商品の表現などをもっとさりげなくできなかったのか。時代に合わない違和感がある』
『決め場が決まらなかったり、音楽がそぐわなくなっていて、映画としては合っていない音楽が気になった』
『アニメ放送時代の「細かいことはいいんだよ!」っていうのはわかるけど、整合性が取れていない』
『舞台がなぜ新宿なのか、わかるようでわからなかった』
『往年のファン向けの同窓会的に感じて、1つの映画としては…』
などなど…。
往年のファンであり、エンジェルハートに抵抗があった私は、完全なるターゲットなので、まあ…。
ひたすら、ありがとうございます!なんですが。
楽曲のミスマッチは、最新のアニメを見る余裕が無くなっているので、イマイチわからない…。
ただ、今作はシティーハンターの良さを知ってもらう意図があると同時に、当時の音楽の良さも知ってもらうという意図もあると思うので、古臭いと切り捨てず、いい曲かな?と試し聴きするつもりで、観て欲しいです。
それで、口に合わないのは仕方ないですが、食わず嫌いするのは、勿体無いなと。
懐かしさとそれに伴う感動で、冷静に判断できないのかもしれないですが…。
ノリや演出に関しては、〈それがシティーハンターだから〉と、身もふたもない言い方になってしまいますが…。
今、新しく作られた世界観ではなく、シティーハンターという作品が持つ世界観で現代を描いている、ともいえる今回の映画なので、それを受け入れられなかったのなら何度も観て世界観に浸って頂く(もしくは過去の作品を観て世界観に浸って頂く)か、合わなかっただけなので残念ですが…と言わざるを得ないですかねぇ…(´・ω・`)
今どきそれがギャグで通じる?
という違和感を持たれるのは、“ハラスメントには法で対抗する”甘くなさを持つ私ですが、オトナと呼ばれる年齢でもあるので、〈神経質過ぎません?〉と。
実際登場人物の誰かを傷つけるような事もなかったですし、神経質過ぎる風潮に逆にやり過ぎ感を感じてしまいます。
あくまでも、シティーハンターの世界観の中での演出ですから。
そもそも、創作物や他者からの影響で、ハラスメントや犯罪を犯すのは、本人の問題です。
もし、依存症などの病気だったとしたら、早急にご本人が治療を受け適切な対処をしなければなりません。
いずれにしても、創作物などに責任を“押し付ける”のは、ご本人が無責任だと思います。
(依存症などの病気の原因が他者だった場合の話は別です)
裏に意図する理由が“あるように”ではなく、あるのです。
そこは、読解力や理解力のレベルや解釈の違いもあるのでしょうが、獠が普段スケベでいる事も含めて、彼らの深い意図があってのことなのです。
もちろん、ギャグでありコミカルポイントでもありますが、ある意味ただ“もっこり”したり騒いだりしているだけで、何にもしてないのですよ、実際。
確かに、原作では、当時はハラスメントの概念が日本にはほぼなかったでしょうから、今ならハラスメントになる描写もあります。
しかし、私が原作・アニメを観て知る限り、もっこりだなんだと騒いでいるだけで、誰にも手を出していないのですよね、獠って。
(ちょっと別の調べ物でWikiみてたら、例外的にハーレム事件とかありましたね…。連載当初は少年誌でも前後の描写位はできてしまっていたんですね…ε-(´∀`; ))
元々、仮にも少年誌(現在よりはターゲットの年齢層は高めに狭かったとは思いますが)に連載されていたものです。
言い方が適切かどうかはわからないですが、大袈裟に言えば純潔守ってるんです、結構実際、登場人物たち。
そういう意味でも、神経質に変な勘ぐりは不要で、もっと純粋にエンターテイメントとして楽しんでいいのだと思います。
スポンサー商品の表現ね。
アレはさすがにわざとらし過ぎましたね。
制作側に、スポンサー商品を見せる以外に、リアル商品でリアリティを持たせたかったという意図があったとしても、もう少しさりげなく魅せてもよかったと思います、確かに。
決め場が決まりきらない…のは、まぁ…お約束ポイントでもあるので…。
ただ、私個人的にも、海坊主のコミカル要素が多過ぎるという印象は、受けました。
見た目に反して(?)優しいのも、純情照れ屋も、「何だよ?!わー!」も、いいんです。
それが海坊主ですから。
しかし、その分量がちょーっと多いかなぁと。
他も含めて、結果として、シリアスの分量がちょーっとコミカルに喰われてる印象になってしまっている気はしますね。
映画としては合っていない音楽…。
うーん(~"~;)
既にある楽曲を場面に当てはめると、ある程度、違和感を感じる人は居るのかな?とは、思います。
先程も書きましたが、各楽曲を改めて聴いてみて頂く機会という側面もありますし。
制作側のセンスと観聴きする側のセンスの違いやズレもあるとも思いました。
整合性…。
下調べをすれば、冴羽獠がどういう生活をしているかなんて、スイープされる側に居るようなその道の人間には調べられてしまうでしょうし、今どきその手の情報を手に入れるのは、多分難しくないのでしょう。
ましてや情報屋さんが何にも知らない訳がないのです。
あんな大ごとになって、国が動かないのか?
公安が隠すような案件、国が小耳に挟んだ位で動く訳ないでしょう?
実際、世の中のどれほどの事が表に出ているかなんてわからないのだし、どれほどの事が秘密裏に処理されているか、わかりゃしないんですから。
それこそ、裏社会の事は秘密だらけで、もう我々からしたら、想像と浪漫で埋めるしかないのですよ(笑)
リアリティを超えてリアルを求め出すと、浪漫が消えます。
浪漫が足りないと、フィクションやハードボイルドは、面白くなくなる気がします。
新宿なのがわかりにくいのは、御国の描き方が物足りないから、ではないでしょうか?
御国と新宿や彼自身の過去の関係性がハッキリと分かりやすくは説明されていませんものね。
でも、そこは読解力や理解力や想像力で補える範囲でもあると、私は思うのですが…。
御国の表情などから、ある程度推察できるかと…。
それは、私が現代文が得意だったからでしょうか?
往年のファンであるからでしょうか?
オトナと呼ばれる年齢だからでしょうか?
…確かに、全体的に厚みはもっと欲しかったですね。
特に、御国とヴィンスに関しては…。
上映時間の制約なのでしょうか…?
そこは、非常に残念なポイントではありますね、映画でやるなら尚更。
間違いなく、往年のファン・古(いにしえ)ともいわれるファンには、20年,30年のブランクを限りなく感じさせずにメロメロにさせられるだけの、感動を与えて下さる素晴らしい作品です。
前回の日記で、私が萌え死んでいる位ですし(笑)
何回観たって、獠はカッコイイし、香はかわいいし、海坊主はカッコいいのにキュートだし…(以下省略…(笑))
(ちなみに、昨晩見た各感想・評価ブログの多くは冴羽獠のリョウの字を間違えていらっしゃいました。常用漢字でも、人名用漢字でもなく、JIS規格でも補助漢字だそうです。ですので、実際に日本人の名付けには使えません。けものへんに[尞]です。表示できない事もあるそうです)
初めて観る方にも、キャラクター紹介の様なOPがきちんと流れますし、OP前も、いきなりストーリーには入らない辺りも、ちょっとした作品紹介な感じがいいと思うのですが…?
どうなのでしょう?
Get Wildしか知らないお友達に勧めてみようかしら♪
ポジティブな感想だけじゃなく、映画好きの視点からの感想も聞いてみたい!
ご覧になった方は、ぜひご感想をコメントした下さい!(笑)
追記:誤解を招く恐れがあったので、加筆しました。